
AWS資格を取りたいけれど、
- 何から始めればいいかわからない
- 情報が多すぎて、CLFとSAAのどちらを選べばいいか迷っている
- そもそも、今から資格を取って意味があるのか分からない
そんな悩みはありませんか。

私はSEとして30年間仕事をしてきました。 AWS認定資格も8つ取得しています。
その経験から、はっきり言えることがあります。
AWS資格選びで迷う人の多くは、「どの資格を取るか」より先に考えるべきことを見落としています。
それは、
「AWS資格を取ったあと、何をしたいのか」
を明確にすることです。
資格取得はゴールではありません。
クラウドの実務に対応できるようになりたいのか。 生成AIを学びたいのか。
目的によって、選ぶべき資格も勉強方法も変わります。
この記事では、あなたの経験や目的に合わせたAWS資格の選び方と、遠回りしない学習方法を解説します。
読み終える頃には、次に取るべきAWS資格だけでなく、これから何を学び続ければいいのか、その軸が手に入っています。
この記事を書いている人

少しだけ、私自身の話をさせてください。
専門はデータベースで、この30年、現場に立ち続けてきました。
その間、技術は何度も入れ替わりました。
学生の頃はFORTRAN。 COBOL、UNIX、Windowsと移り変わり、今はクラウドとAIです。
ただ、30年見てきて、1つだけ確信していることがあります。
学び続けた人だけが、次の時代に残る。
AWS資格を取り始めたのも、その延長でした。 30年前にUNIXを覚えたのと、同じ感覚です。
資格は役に立たないのか
検索すると「AWS資格は意味ない」という意見をよく見かけます。
8資格取った私なりの答えを書きます。
意味がないと言われる理由
よく言われるのは、こんな理由です。
- 資格を持っていても、実務ができるとは限らない
- サービスや料金がすぐ変わるので、知識が古くなる
- 持っているだけでは年収が上がるわけではない
どれも、半分は当たっています。
資格は、それ単体では「実務ができる証明」にはなりません。
役立つ人・役立たない人

ですが、それでも私は意味はあると考えています。
分かれ目は、向き合い方です。
役立つ人は、資格を「考え方を手に入れる手段」として使う人です。 学んだ視点を、実務や次の挑戦に持ち込もうとする人です。
役立たない人は、資格を「集めること」が目的になっている人です。 数は増えても、仕事や行動が変わらなければ、宝の持ち腐れになります。
同じ資格でも、向き合い方しだいで価値はまったく変わります。
AWS資格を取る前に決めるべき「目的」

最初に、一番大事な話をします。
資格を選ぶ前に、決めておくことがあります。
目的です。
何をしたいから、このAWS資格が必要なのか。 取った後、どんな未来に変えたいのか。
具体的に、自分が動けるところまで棚卸ししてください。
「会社に言われたから」では弱すぎます。
たとえば、こうです。 給料を10%上げたい。 そのために会社のトレンドに合わせて、AWSのこの資格を取る。
あと1つで実現できる、最後のピース。 そこまで具体的に落とし込んでください。
考えていく中で「AWSが必要だ」と見えてきたなら、またこのブログに帰ってくればいい。
このブログを読んでいる時点で、もう行動は始まっています。
あとは、前に進むだけです。
クラウドの実務に対応したい人
増えていくクラウド案件に、ちゃんと対応できるようになりたい。
この目的なら、AWSの設計と構築の「標準」を押さえる方向です。 目印になる資格はSAA。
生成AIを学びたい人
生成AIの波に、乗り遅れたくない。
この目的なら、AI系の方向に進みます。 入口になる資格はAIF。
ただし1つだけ注意です。 AWSのAI資格は、流行りのAI活用術ではありません。 機械学習をAWS上でどう動かすか、という技術の資格です。
私がAWS資格を8つ取得してわかったこと

資格そのものより、その過程で手に入るものの方が、ずっと価値がありました。
3つぐらい取った頃にふと思いました。私からこの資格を取ったら何が残るのだろうと。
資格は判断基準を作る道具
資格で本当に手に入るのは、知識そのものではありません。 「どう考えるか」という判断基準です。
知識はいずれ古くなります。 サービスは新しくなり、料金体系も変わります。
でも「顧客の環境に合わせて最適解を選ぶ」という考え方は、古くなりません。 どんな案件でも、どんな技術が出てきても、応用が効きます。
資格の勉強は、この判断基準を手に入れる作業なのです。
資格を取る前の私は「合格」が目的だった
正直に言うと、私も最初のうちは「合格すること」がゴールでした。
参考書を読んで、問題集を解いて、点数が取れれば満足。 資格の数が増えていくこと自体が、目的になっていた時期もありました。
今思えば、これは「資格コレクター」の状態です。 合格はするけれど、それが実務とどうつながるのかまでは、まだ見えていませんでした。
SAPでシステムを見る視点が変わった
転機になったのはSAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)です。
SAPを取る前の私は、こう考えていました。
「とりあえず動けばいい。高性能なものを組み合わせれば正解だ」
性能の高いサービスを並べておけば間違いない、という発想です。
実はAWSには「Well-Architected Framework」という、設計のベストプラクティスがあります。 性能だけでなく、コスト、安定性、運用のしやすさ。 いくつもの観点のバランスで、良し悪しが決まるという考え方です。
顧客ごと、環境ごとに、優先すべきものは変わります。
教科書のようにこれが正解!というものではなかったのです。
高性能なものを足し算するのではなく、その場に最適なものを選ぶ。
システムの見方が、根本から変わった瞬間でした。
だから私は今も資格を取る
だから私は、今も資格を取り続けています。
合格そのものが目的ではありません。 新しい分野を学び、その分野の「考え方」を手に入れるためです。
資格の数を自慢したいわけではないのです。 学ぶたびに、システムや技術を見る視点が一つずつ増えていく。 その感覚が、何より価値がありました。
私がおすすめするAWS資格の学習順序

なんのためにAWSを取るか。
目的が決まったら、あとは順番です。
中堅エンジニアのあなたなら、CLFは飛ばして構いません。 基本情報や応用情報を持っているなら、CLFの内容はほぼ復習になります。 いきなりSAAから入ったほうが、時間を無駄にしません。
クラウドの実務に対応したいなら:SAA → SAP
まずSAAです。
AWSの設計の標準が、ここに詰まっています。 実務経験のあるあなたなら、知識と現場がつながる感覚を味わえるはずです。
1つおすすめがあります。 SAAの勉強では、実際にAWS環境を作ってみてください。 無料枠で十分です。
教科書を読んで、自分で手順書を作って、その通りに動かす。 これだけで定着率がまるで変わります。
SAAで土台ができたら、SAP(プロフェッショナル)へ。 ここまで来ると、システム全体を設計する視点が手に入ります。
生成AIを学びたいなら:AIF → MLA
AI方向なら、入口はAIFです。
AI・機械学習の基礎を、AWSの体系で押さえます。
次にMLA。 AWS上で機械学習を構築・運用する力をつけます。
さらにその先に、AIP(生成AIの上級資格)があります。 2025年11月にベータが始まったばかりの、いちばん新しい資格です。
注意点を1つ。 かつてのMLS(機械学習スペシャリティ)は2026年3月で廃止されました。 今から始めるなら、AIF → MLA → AIPの新ルートです。
まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
要点は2つです。
まず、一番大事なこと。
資格で本当に残るのは、合格証ではなく判断基準です。 知識は古くなっても、考え方は古くなりません。
そのうえで、もう1つ。
最初の1資格を決めて、動き出すこと。
- クラウドの実務なら、SAA
- 生成AIなら、AIF
- 今のスキルに不安なら、CLF
順番は、あとから調整できます。
まずは1つ、ゴールを決める!
私はこれからも、30年の現場で学んだことや、新しく学んだことを発信していきます。 同じように「次の一歩」を探している方は、よかったらのぞいてみてください。
あなたの最初の1資格が、いい一歩になりますように。